お客様の大切な時計をしっかりと修理するためには、職人の腕だけではなく機械設備も重要となります。
当工房では幅広い修理に対応するため様々な機器を取り揃えております。
エアー防水
シルバーの筒内に時計をセットし、エアーの圧力を掛けて、時計の歪みを測定します。
生じた時計の歪みの変化を計測し、マイクロメーターレベルで気密漏れの有無を判定します。
水中に入れることなく時計の防水機能を調べることができます。
防水試験機
エアー防水で合格したものだけを実際に水圧を掛けて検査する機械です。こちらはエアー防水とは違い、実際に水を使用して行います。
防水試験機で気圧を変化させることによって、機密漏れがある部分から気泡が出てきますので、一目瞭然に不良部位を特定することができます。
加熱板
水防水が終わった後ケースを加熱した後ガラス面を冷却することでケース内の結露が有るか観ます。
ガウスメーター
時計が磁気を帯びているかを測定します。着磁していると、遅れ、止まりの原因になります。
脱磁器
着磁した部品の磁気を抜く機械です。時計に磁気を帯びると調子が悪くなります。時間が狂ったり止まったりする場合もある為、オーバーホールの際は必ず磁気を抜く必要があります。
クオーツテスター
消費電流や歩度、最低始動電圧の他、時間の進み遅れや発信パルスの有無など様々な機能 を持った計測機器です。
恒温槽
マイナス10度で6時間プラス50度で6時間のサイクルテストを行います。
ムーブメント洗浄機
分解した部品を自動洗浄します。
外装用超音波洗浄機
外装部品専用の超音波洗浄装置です。ケース・ブレスレットを洗浄します。
スチーム
頑固な汚れを洗浄するのに使用します。強力なスチームで洗浄するため、キズをつけずに完全洗浄が可能です。
歩度測定器
機械式の時計の振動数、振りの強弱、進み遅れなどのタイミング調整をする時に使用します。
ワークデスク
地元の材料を使用して家具屋さんにオーダーして作成したものです。細かな部品を目の近くで組み立てる為、通常の机より、天板が高くなっています。
ワインディングマシン
機械式時計の巻き上げ・巻き上げ具合の検査します。観覧車のように回転しながら、各時計をセットした部分が回転します。
作動持続時間のテストを行います。
卓上旋盤
時計の部品作りや、小部品の表面を研磨したり、ネジを作ったりすることが出来る機械です。入手困難な古い部品を作成することもできます。
裏蓋開閉器
腕時計の裏ブタを各種裏蓋を開閉する道具です。
アダプタを使ってねじ込み式の蓋を開けます。
炉
ロックタイトの乾燥などに使用します。
金庫
お客様からお預かりした大切な時計をお守りするために、耐火金庫に保管しております。
ラッピングマシン(ザラツ研磨機)
ケースのベゼル面の仕上げ用に使用します。
レーザー溶接機
壊れたら交換しかないような症状でも溶接で直すことができます。
また時計のキズなども埋めることで復元させることもできます。